自宅の庭にいろいろな花が咲き始めました。満開なのは白と紫の木蓮。私の大好きな花です。おおぶりの花が幹も隠れるくらいにいっせいに咲き、空に向かっている姿は迫力があるだけでなく、すがすがしい感じさえあります。特に白木蓮は格別に美しいと思います。三月のこの時期からほんの少しで散ってしまうので、咲いている間は毎日でも見ています。近所の日当たりのよい場所の木蓮はもう散ってしまったのもあります。
水仙も各種咲き始めました。よい香りをふりまく芳香水仙は、花は小ぶりですが心休まるものです。花だけではありません。野の草の勢いもましてきました。今日は初めて蕨をみつけ、少々ですが知り合いのかたに差し上げました。この雨でまた蕨は伸びることでしょう。
花と聞くとチューリップしか知らないという生徒が増えました。自然環境の悪化や、心そのものが忙しく何も目をむける余裕のない子供たちがいっぱいいます。つらいとき、悲しいとき、日本人は自然に心をむけ、花や鳥を愛でることで、幸せになれるそんな習慣をもっていました。平安朝の人々は特にそうでした。花鳥風月、雪月花・・・・・日本人はそんな美しい言葉で自然を表してきました。
日本人の心からこのようなゆとりが消えつつある今、国語教育の大切さを実感じずにはいられません。
何年か慣れ親しんだ静岡を離れ、都会へ引っ越していく子供とお母様に昨日お会いしました。短い間ですが、教室でふれあってきた日々を思うと切なくなりました。どうか、都会へいっても、すばらしい花を咲かせますように。心の中に強い意志をもって大きな花を咲かせますように。

花


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